塾講師から見える景色

京大卒の塾講師が感じたことを共有します。

古文の音読は効果アリ!やりかたとコツを伝えます

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最近耳にするようになった「古文は音読する」という勉強方法。有名な予備校の先生が紹介したりして段々と浸透しているような気がします。

 

実際、僕が受験生のときも古文を音読してきましたし、今でも授業の予習などをするときには音読しています。ハッキリ言って音読は古文の力をグンと上げてくれる勉強法だと思います。

 

あまり教えたくないですが今回は音読のメリットやコツ、具体的なやり方に至るまで全てお伝えします。

 

なぜ古文を音読するのか

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「なぜ古文も音読しないといけないの?」と思う方も多いと思います。実際、生徒に進めても不思議そうな反応が返ってくることがほとんどです。

でも僕が思うに、古文を音読することで得られるメリットはたくさんあり、まとめると以下のように言うことができます

①:文の切れ目が分かるようになる

②:主語の判別をする力が付く

③:爆速で意味が理解できるようになる

④:分からない単語が無くなる

それぞれについてどういうことなのか詳しく解説します。

 

①:文の切れ目が分かるようになる

古文で厄介なのはどこで区切ればいいのかよく分からないということです。区切れが分からないということは要するに意味のまとまりが分からないということ。結果、最後まで何を言っているのかはっきりと分からないまま手探り状態で読み進めることになってしまいます。

 

音読は意識的に意味のまとまりを認識して読むことで、どことどこがつながっているのかという感覚が身についていきます。この感覚を身に付けていると初見の文章でもしっかり理解することができるのです。

 

②:主語の判別をする力が付く

古文で大事なのが主語、つまり誰が発言したり動作をしているのかということです。実際、共通テストをはじめとして主語さえ判別できれば解ける問題も少なくありません

 

音読をする際は先ほども言ったように意味を考えながら読んでいきます。当然、「これは誰が言っているセリフなんだろう…?」と検討しながら読みますよね。こういう風に主語を考える癖がつき、結果として入試問題にも有効な読解力が身につくのです。

 

③:爆速で意味が理解できるようになる

そして音読を続けていると内容理解がスムーズになります。意識的に数多くの文章を読むことになりますから、当然レベルアップしていき古文を読む力はメキメキと付いていきます。

 

そしてこのスピードアップは入試対策としては超重要です。実際本番では限られた時間内で多くの問題を解かないといけません。そしてどうしても問題を検討する方に時間を割くことになり本文をじっくりと読む時間はあまりないのです。

 

④:分からない単語が無くなる

単語帳をただ漫然と進めていくだけではなかなか古文単語は頭に入ってきません。「あ~これなんて意味だっけ?…そうだこれだ!」という体験がないと記憶には深く定着しないものです。

 

音読をする際には意味を考えながら読むため、自分があやふやな単語の意味は浮き彫りになってきます。しかも、生きた文章の中で単語を覚えることができるので、実際にその単語がどう使われるのかのイメージまで頭に入れることができます

 

音読する際のコツ

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次に古文を音読する際の注意点とコツについてお伝えします。音読は莫大な効果をもたらしてくれますが、正しいやり方で進めないと意味はありません。ぜひここで正しい方法をマスターしてください。

 

①:文章を理解してから音読

まずは、意味の分かっている文章を用意するということです。いきなり音読をしながら同時並行で現代語訳していくというのはハードルが高いです。分からない単語や文法はガッツリ調べてから意味を思い出しつつ音読していきましょう。

 

音読する教材は何でもよいのですが、現代語訳が載っているものを選ぶと楽だと思います。一旦自分の力で訳してみる→現代語訳を確認→音読するという流れが最高です。

 

②:主語と目的語の意識はマスト

次に、音読をしていく際には主語や目的語まで考えながら読むようにしましょう。先ほども触れましたが古文では主語や目的語は省略されやすく「誰が、何をしたのか」という部分が分かりにくいです。

 

しかし、実際問題として聞かれるのはこういった部分です。普段から意識して「これは中納言の動作だな」「これは女房に向かって言っているんだな」などと頭を働かせながら音読していくのがおすすめです。

 

③:復習回数の確保は超大事

最後に、復習をしまくるということです。よく1回や2回読んだだけでもうその文章を読まないという方がいますが、これはとてももったいないことです。一度完璧に理解した文章でも、音読は最終的に30回くらいはしてほしいです。

 

残念ながら僕たちは数回やっただけで定着できるほど記憶力は良くありません。ちょっと忘れてきたころに復習を挟むことで「ああ、そうだった!」と記憶は強化されていきます。

 

しかも音読はそんなに時間をかけることなくすることができるので、高速で何回もやるのにはすごく向いています。僕は音読したらページの端っこに正の字を書いて記録していました。まずは分かりやすい回数を目標にしてそれを確実に達成しましょう。

 

まとめ

古文の音読は内容を素早く理解するためにはうってつけの勉強方法です。実際に古文を勉強している時間は英語などに比べると少なく、多くの生徒さんが圧倒的な経験不足となっています。

 

もちろん古文の時間を確保するのは難しいかもしれませんが、音読は時間がない中でもできる素晴らしい復習方法です。意味を掴んだうえで主語や目的語を意識しながら何度も何度も読み込んでいきましょう。